伊豆半島ジオパークを巡る

3月初めに静岡県の伊豆半島へ出張に行った際、以前から気になっていた伊豆半島のジオサイトを数ヶ所巡ってきました。以前伊豆半島の道の駅で〝伊豆半島ユネスコ世界ジオパーク〟という案内板を目にして以降、ずっと気になっていたスポットでした。

ジオパークとは「ジオ(大地」と「パーク(公園)」を組み合わせた言葉で、大地や地球を大切にして、大地と共に生きていく地域やその活動を意味し、地質や地形から地球の過去を知り、未来を考えて保護、教育、持続可能な開発のすべてを含んだ総合的な考え方によって管理されたエリアです。

ジオパークとは

ジオパークは世界遺産などと同様に、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が推し進めているプログラムです。
地質学的にみて国際的な価値のあるサイトがあり、「保護」「教育」「持続可能な開発」が一体となった概念により管理されたエリアがジオパークです。ジオパークでは、価値ある地質遺産を保護しながら、環境教育、ジオツーリズムといった分野に活用することで、地域の持続可能な開発を促します。
ジオパークはエリア内に多数あるサイトを楽しみ・学ぶことを通じて、自然と私たちの暮らしとのつながりを見つめなおし、そうしたつながりをきちんと守っていくためにどうしたらよいのか、活動の参加者ひとりひとりが考える場所でもあります。自然と人とのつながりを見つける手助けになるよう、ジオパークではビジターセンターや解説板、ジオガイドなどの仕組みが用意されています。

引用元:IZU PENINSULA GEOPARK

川越から関越道、圏央道、東名高速と乗り継ぎ、出発から1時間30分ほどの東名高速鮎沢PAで見事に雪化粧した富士山を見ることができました。

■富士山

富士山

富士山は、静岡県と山梨県に跨る活火山である。標高3776.12 m、日本最高峰の独立峰で、その優美な風貌は日本国外でも日本の象徴として広く知られている。 数多くの芸術作品の題材とされ芸術面のみならず、気候や地層など地質学的にも社会に大きな影響を与えている。数多くの芸術作品の題材とされ芸術面のみならず、気候や地層など地質学的にも社会に大きな影響を与えている。懸垂曲線の山容を有した玄武岩質成層火山で構成され、その山体は駿河湾の海岸まで及ぶ。

引用元:Wikipedia
鮎沢PA(下り)からの雪化粧した富士山

9時過ぎには静岡県入りして、順調にスケジュールをこなします。数件得意先を訪問した後、まずは1つ目のジオサイト、およそ1万年前に富士山から流れてきた溶岩流(三島溶岩)が作り出した「鮎壺の滝」に到着です。

■鮎壺の滝

鮎壺の滝

鮎壺の滝(あゆつぼのたき あいつぼのたき)は静岡県沼津市と駿東郡長泉町の境界を成す黄瀬川の滝。落差は約10メートルで、幅は約90メートル。1996年(平成8年)3月12日、静岡県から天然記念物に指定された。五竜の滝と並ぶ景勝地として知られる。また2018年(平成30年)に、ユネスコ世界ジオパークの伊豆半島ジオパーク北伊豆エリアのジオサイトとしても認定されている。
およそ1万年前に富士山の噴火によって流れてきた三島溶岩流を流れ落ちる滝である。この溶岩流の下は愛鷹ローム層になっている。岩盤の底には溶岩樹型も複数見られる。牧堰橋の下流にあり、沼津市大岡と長泉町下土狩の間にある。渇水時は一条、増水時は最大四条の滝になる。

引用元:Wikipedia
富士山からの溶岩流の一部からなる「鮎壺の滝」
鮎壺の滝下流にかかる吊り橋「鮎壺の架け橋」
鮎壺の架け橋から一望できる迫力満点の滝とその向こうにそびえる富士山

「鮎壺の滝」を満喫し、次の訪問先へ向かって車を走らせると、景色はガラリと変わって海岸線へ。目の前には広大な駿河湾が広がります。

■駿河湾(江浦湾)

駿河湾

駿河湾(するがわん)は、伊豆半島先端にある石廊崎と、御前崎を結ぶ線より北側の海域。海岸は全て静岡県に属し、令制国としては西岸と北岸は駿河国、東岸は伊豆国である。最深部は水深2500メートルに達し、日本で最も深い湾である。相模湾、富山湾とならんで日本三大深湾(日本三深海湾とも)のひとつに数えられる。駿河湾の一海域として、湾奥の沼津市沖のごく小さい海域が、内浦湾と江浦湾と名づけられている。また、湾の東側にある三保半島で分けられた海域が折戸湾と呼ばれている。

引用元:Wikipedia
沼津市沖の江浦湾(駿河湾の一海域)

午後のスケジュールも順調に終え、夕方、2つ目のジオサイト「浄蓮の滝」に向かいました。「浄蓮の滝」は約1万7000年前に、滝の南東1㎞にある鉢窪山が噴火した際に流出した溶岩流によってつくられた滝です。滝をつくる崖には、溶岩が冷えて収縮する際に作られる規則的な柱状の割れ目が見られる、日本の滝100選にも選ばれている美しい滝です。

■浄蓮の滝

浄蓮の滝

浄蓮の滝(じょうれんのたき)は、静岡県伊豆市湯ヶ島にある滝。日本の滝百選の一つ。滝は狩野川の上流部、天城山の北西麓を流れる本谷川にあり、1万7000年前に伊豆東部火山群の鉢窪山スコリア丘が噴火した際に流出した玄武岩溶岩流を流れ落ちる直瀑である。落差は25㎡、幅は7mで岩盤には柱状節理が見られる。滝壺の深さは15mある。かつて滝の左岸付近に「浄蓮寺」という寺院があったことから「浄蓮の滝」という名称がついたと伝わる。

引用元:Wikipedia

浄蓮の滝へ続く遊歩道の入口には、川端康成の小説「伊豆の踊子」で有名な伊豆の踊子像がありました。

川端康成の小説「伊豆の踊子」で有名な伊豆の踊子像
浄蓮の滝にまつわる「女郎蜘蛛の伝説」の説明板
滝壺まで続く遊歩道(約200段の階段になっています)
石川さゆりさん名曲「天城越え」の譜面が書かれた石碑
日本の滝100選のも選ばれている「浄蓮の滝」
浄蓮の滝から流れる渓流沿いの青々としたわさび田

最後に向かったのは旧天城トンネル。浄蓮の滝から国道414号を旧天城トンネルへ向かいます。旧天城トンネルは明治37年に天城越えの難所に建設された石造の道路トンネルです。アーチや側面などすべて切り出された石で建造されていて、明治の職人技が息づいています。

■旧天城トンネル(天城山隧道)

天城山隧道

1905年(明治38年)に完成。全長445.5メートル。アーチや側面などすべて切り石で建造された日本初の石造道路トンネルであり、日本に現存する最長の石造道路トンネルでもある。新天城トンネルと区別するため、「旧天城トンネル」とも呼ばれる。1916年(大正5年)には、バス運行が開始されて人・物の交流が盛んになった。当隧道は日本の道100選に選ばれているほか、1998年(平成10年)9月2日に国の登録有形文化財に「旧天城隧道」として登録された。2001年(平成13年)6月15日には「天城山隧道」の名称で道路トンネルとしては初めて国の重要文化財(建造物)に指定された。

引用元:Wikipedia

天城大橋から旧道に入ったところに「川端康成文学碑」を発見。石碑には、

「道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思ふ、雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい速さで麓から私を追ってきた。」

と、小説「伊豆の踊子」の有名な冒頭部分が刻まれていました。

川端康成文学碑

さらに進み旧天城トンネル北口園地に到着。

旧天城トンネル北口園地案内版
旧天城トンネル北口園地(修善寺側の抗口)

いざトンネル内部へ

トンネル内部は湧水が溢れ出していてひんやり。石巻という石を積み上げていく工法で作られたトンネルは、当時の石職人たちの技術の結集とも言える凛とした空気に満ち溢れていました。

「天城山隧道」石碑

伊豆半島の自然が作り出した火山、溶岩、滝、石切り場、奇石などダイナミックな絶景を巡りながら、ジオサイトの宝庫〝伊豆半島〟に魅了され、まだ見ぬジオサイトに心弾ませながら宿泊先のホテルに向かった五幸堂でした。

TEL:049-293-4022 FAX:049-293-4023
e-mail:gokodo-kawagoe@g.email.ne.jp

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