これからは友人として

昨日、縁の下の力持ちとして長年五幸堂を支え続けてくれた経理部長が退職しました。  

いつも笑顔で誰に対してもフラットなマウントとは無縁な人柄。豊かな知識に溢れる能力とバイタリティでいつも私を支えてくれた、一緒にいて一度も嫌な思いをした事が無い、10年近く先に生まれた私が接する度に嫉妬してしまう、そんな男でした。

無知な私の質問にもいつも丁寧に答えてくれ、面倒なお願いに嫌な顔することなくもいつでも快く二つ返事。とても献身的で、入社以来営業畑しか歩いてこなかった私の会計の先生でした。

そんな彼が会社を去りました。夢のために。

若い彼には叶えたい夢がありました。それは私も知っていました。その夢の為に彼が努力して色々な資格を取ってる事も。彼を応援する意味でも容認していました。

でも心のどこかで、彼が夢に近づくにつれ、いつかここを出ていくのではないか?と覚悟の様な不安な様な複雑な気持ちが混在していました。

こんなに早く来るとは…

何度も気持ちのすり合わせをしようと話をしましたが、彼の努力や人生の岐路で思い悩むその気持ちを知っている私にはこれ以上若い才能を引き留める事はできませんでした。

同志を失う事がこんなに寂しくて悲しい事だとは…

ある時彼が言いました。

〝これからは友人としてお願いします〟

年下のくせに泣かせるなよ!

君にとっては会話の中の些細な言葉かもしれないけれど、その言葉の意味は私にはとても大きい。応援したいと思う気持ちと引き止めたいと思う気持ちの大きなズレをアジャストさせて、一緒に過ごした時間の全てを回収してくれた様な気がする。間違えではなかったと。

君が抜けた穴は計り知れないが、大丈夫!共に汗を流し、共に同じ時を過ごした仲間たちが埋めるから。安心して君の夢を追いかけてくれ。

長い間お疲れ様。今まで本当にありがとう。次会う時は友人としてビール飲もうぜ!約束の東京ドームで!

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