東海道を巡る ~島田宿 大井川川越遺跡~

先日、東海地方に出張に行った際、静岡県内のパワースポットや名所に立ち寄ってきました。移動途中でたまたま見かけた案内板を辿ったり、スマホで調べながら営業のスキマ時間を使っての寄り道です。

島田宿 大井川川越遺跡

まず初日に訪れたのは、静岡県島田市にある国指定史跡に指定されている「大井川川越遺跡」です。たまたま見かけた案内板の〝遺跡〟と記された2文字に引き寄せられての寄り道です。

★島田宿 大井川川越遺跡1
★島田宿 大井川川越遺跡2

江戸時代、大井川は軍事的な理由や技術的な問題から橋を架けることも船で渡ることも禁止されていました。そのため旅人は「川越人足」と呼ばれる専門集団を雇って大井川を越えていました。大井川川越遺跡は、川越人足たちの仕事場や江戸時代の旅人が利用した施設を江戸時代の雰囲気を残しつつ、旧東海道沿いに復元、保存している遺跡です。

●川会所

旅人はここで川越しのための切符(川札や台札)を購入して、大井川の渡し場である越場へ向かいました。

★江戸時代から残る川会所(かわかいしょ)

●番宿

川越人足が待機していた場所が番宿です。組織の管理上、川越人足は一から十までの組に分けられ、各番宿に待機していました。

★六番宿

●札場

川越人足が川札を換金していたところで、一日の川越しが終了すると、それぞれの番宿の陸取り(おかどり)が各人足から回収した人札をここで現金に替えて、人足たちに賃金として分配していました。

★札場

●仲間の宿

各番宿の代表や年寄りが集まって、相談や会合の場として利用したり、若者たちがたまり場として使用していた場所です。

★仲間の宿

●島田市博物館分館(旧桜井家住宅主屋)

明治時代に建築された旧家(旧桜井家住宅主屋)を出来るだけ現状のまま復元保存した建物で、国の登録有形文化財(建造物)に登録されています。

★島田市博物館分館(旧桜井家住宅主屋)

蓬莱橋

続いて訪れたのは「世界一長い木造歩道橋」としてギネス世界記録に認定されている「蓬莱橋」です。蓬橋橋は、静岡県島田市の大井川に架けられた木造人道橋(歩行者と自転車の専用橋)で、全長897.4メートル。その長さは橋の入り口から見ても対岸が見えない長さです。残念なことに立ち寄った当日は木製上部工架け替え工事期間中で渡る事は出来ませんでした。次回リベンジです。

★世界一長い木造歩道橋として有名な「蓬莱橋」
★横から見ても対岸が見えない長さの木造人道橋

出張時のスキマ時間を使って地域の自然や歴史、文化に触れながら見聞を広める。そんな時間の過ごし方も悪くないと思いながら次の訪問先へと向かった静岡での五幸堂でした。

TEL:049-293-4022 FAX:049-293-4023
e-mail:gokodo-kawagoe@g.email.ne.jp

Follow me!